2014.12.10 Wednesday

ライカM4+ズマール5cmF2をお供にお伺いした盛夏の京都取材の思い出

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    2014年夏、「カメラマガジン」の連載「ぶらり街歩き・京都編」の取材を行いました。とても慌ただしい日々を送っている最中の京都ロケ。普段ならデジタルを抑えとして持っていくところですが、愛用し続けていたライカM4に傷みがかなり進んでいるズマール、パトローネに手巻きしたイルフォードHP5を数本だけもって、ゆったり気分でそのロケに望みました。

    撮影から4カ月。やっと現像しました。そこには、今年の夏が写っていました。取材させていただいた方にもお声がけし、1枚だけポートレートも撮らせていただきました。

    カラーにはない存在感、1枚しか撮らなかったという封じ込めるという感覚。構図や露出は褒められたものではないですが、ライカで出会ったものを残していくというのは、理屈じゃない素晴らしさがあるなと改めて感じました。甘ったるいことは言いたくないですが、フィルムは良いです。ライカは特別です。

    吉靴房さん。
    長屋で手作りの靴を作っています。その技術を活かしたレザーストラップも手掛けています。1階は工房、2階はショールームになっていて、とても素敵な空間でした。




    ライカ京都店さん。
    祇園にある、世界一風情のあるライカ直営店。ライカのお店で、ライカの方を、ライカで撮る。一度やってみたかったことが実現しました。塚部さん、ありがとうございます。限定のオリーブカラーライカも撮りました。僕のM4は後塗りオリーブ。白黒なので分からないですが。





    photolabo hibiさん。
    僕が作っていた雑誌「snap!」時代からのお知り合い。ラボでの修行を経て、京都に写真店をオープンされたすごい方です。ちょうど電話会談をして、近々ご一緒できる日がきそう。今からとても楽しみなのです。



    ギャラリーメインさん。
    代表の中澤さんは、写真家でありながら、写真を皆で楽しむ場を作ろうと思い立ち、ギャラリーメインを立ち上げました。展示はもちろん、現像・プリント、額装の相談、写真にまつわることなら何でも相談にのってくれます。気さくです。こういう方が身近にいる京都の人々は、幸せです。



    ガケ書房さん。
    個性的なセレクト書店です。とても有名ですね。売り場がランダムで、おお、ここにこんな本が!という驚きを与えてくれます。本は出会い。そういうコンセプトっていいですよね。




    他にも三條サクラヤさん、恵文社さん、プリンツさんなど、さまざまなスポットを巡りました。取材撮影を担当してくださったヴィクター・マインレンダーさんのご活躍により、完璧なタイムスケジュールとバス移動でした。

    ちなみに、この「ぶらり街歩き」、「カメラマガジン」の誌面リニューアルに伴い休業中となっております。写真に携わる方と出会えるこの企画は、僕自身すごく楽しんでいました。また復活できる日を夢見ています。

    最後に、取材中のスナップ写真を少々。

    下鴨神社の「足つけ神事」。夏の風物詩。

    プリンツさんの庭に干してあってトマト。今頃、良いドライトマトになっているのでしょうか。

    鴨川のトンビ。

    2014.07.17 Thursday

    安価なライカレンズ、ズマール愛

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      今日はライカについて書きます。ここのところ、ライカに良く触れるなあ、と思われるかもしれません。たしかに触れています。でも、断じてお金に余裕ができたとかではないというのが悲しいところ(笑)。ライカはなんで良い?と聞かれることも多いですし、僕自身も良くライカをお好きな人に聞きます。写真の世界の話しなので、自分が納得していればいいことですが、高いお金を払うわけですから、その「納得」をちゃんとしたいよなあと。そして、最近になってやっと「ライカだから」だけじゃなくて、素直に「使いたい」と思えるようになったんですね。

      いろいろな写真家さんに聞いた、ライカの魅力をいくつか挙げますね。

      ・プリントしたときに良さはわかる
      ・そこに「ある」という写真が撮れる
      ・解像度が高い
      ・レンズに個性がある
      ・クセのあるレンズも多い
      ・35mmを作ったことへの敬意
      ・静寂なシャッター音
      ・耐久性と作りの良さ
      ・被写体と向き合うときの気持ちが変わる
      ・被写体が良い表情をしてくれる
      ・値崩れしない。買うことにロマンがある
      ・レンジファインダー特有の大ざっぱなフレーミング

      ザッと思い出すと、このような感じでしょうか。それぞれ魅力的なわけですが、経済的なこともあれば、普段撮っている被写体が何かにもよって、ライカに対する感じ方は違うかなって思います。僕はデジタルの仕事が増えたことで、より一層、フィルムで撮る、ライカで撮る、ということを意識するようになってきました。精神論とかは正直どうでもよいタイプなのですが、ここまでデジタル優勢になると、どこかで「なんで写真を撮るの?」とか、「被写体に対してどう思っている?」とか、そういう忘れがちなことを思い出させてくれる存在って大切だと思うのです。僕の場合、初めて手にしたときは漠然と「なんか持ってないとなあ」という感じでしたが、取材や平間至さんのワークショップを通して「被写体と向き合うときの気持ちが変わる」ということに感銘を受けました。今は、それに加えて描写の面でもいいなあと思えるようになったことが個人的にも嬉しいという状況です。

      それは、ズマール5cm/f2というレンズを購入したことがきっかけです。ズマールは下世話な話しですが2万円ほどで入手。逆光には弱過ぎ、開放ではソフトすぎるというクセの強いレンズです。クセ大好きな僕は、クセ玉と言われるものはそこそこ手にしてきましたが、それらとはやっぱり違うのです。何が違うかというと、ソフトな中にも緻密さがあって、ピントがあっているところは繊細に描写されているところ。逆光性能は酷いですが、それでも芯はあるなって感じたんです。話しが思いっきり矛盾しますが、デジタルに付けて撮っていても、もの凄く楽しい(笑)。フィルムで撮り、白黒プリントをすると、逆光や開放では色が出ないという弱点がなくなり、これまた深みがあって素晴らしく…。クセありき、はなんだか逃げてる感があって嫌だったりするじゃないですか。それがライカレンズというだけで、なんか許される気がする、というのは素晴らしいことです(笑)。そこかよ!結局は!という感もありますが、それは僕の趣味志向ということで。あ、でも、ズマロンというしっかり写るものも、プリントワークメインにした撮影には使うつもりで買いました。

      僕は中判をはじめ高画質も好きだし、ロモも好き。X-T1にも惚れ込んでいます。同時に、カメラ&レンズ頼み・スペック頼みからは脱却したいし、止まらない物欲にも抵抗したい気持ちもあります(笑)。もし似た志向だなあという方がいらっしゃいましたら、ズマールに手を出してみていただきたいです。僕は一石五鳥くらいでした。

      ちなみに、前回のエントリーでライカM4をオーバーホールに出したと書きましたが、ここでそこそこのお値段で買える別のライカMマウント機を買おう、という欲はぐっと抑えました。きっと、非ライカ製のもの、露出計やAE付きを買っちゃうと思ったからです。帰還した暁には、またフィルム&フルマニュアルで撮っていきたいなって思っています。そして、写真家さんが語って下さったライカの魅力が、もっとストンと心に入ってくるようになりたいなと思っています。実体験の有無で言葉を捉える感度は変わりますからね。プリントもがんばらなければ。


      summar 5cm/f2
      FUJIFILM X-T






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