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    2013.01.15 Tuesday

    LOMO LC-Aのしっとりとした描写と雪の東京

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      昨日は、関東地区で雪が降りました。

      雪国の方には理解できないかもしれないですが、関東地区は雪が少ないため、ちょっとでも雪が積もるとパニックが起こります。そして、写真好きは尻尾を振りまくるわんちゃんのように撮影に出かけます。

      僕も例外ではありませんでした。仕事場にスノーブーツなどは置いていなかったので、あっという間に靴がびしょびしょになり、冷たくて仕方のない状態になったため、そんなに長時間の撮影はできませんでしたが、LOMO LC-Aを持ち撮影に出かけました。


      なぜLOMO LC-Aを持って出たか。

      それは、気軽に使えるという操作面での理由もありますが、雪の夕方というしっとりとした雰囲気を撮るのに、LOMO LC-Aが向いているなと思ったからです。

      LOMO LC-Aを「トイカメラ」と呼んでしまうのは、今はメーカーのロモグラフィーともども、僕も歓迎をしていなくて、普通に「アナログカメラ」と呼んでいます。でも、いわゆるトイカメラのムーブメントを作ったカメラであるのは間違いないのですが(気軽に撮る、従来の写真の価値観を気にせずに撮る、という精神面が重要で、それを「トイカメラ」と呼ぶのであれば、それは間違っていないと思います)、描写は一般的なトイカメラでイメージする「ゆるい」「ふわふわ」というものとは全く違うのがLOMO LC-Aだと思っています。また、日本のコシナのカメラを元に作られたロシアカメラで(いわゆるパクリ)、それが偶然ユニークな描写としてネットを中心に人気が広がったという経緯も、無理矢理に描写をおもしろくしたトイカメラとは異なると考えています。

      周辺光量が落ち込み、写真の四隅が暗くなる「トンネル効果」、少し暗い場所で被写体をアップ目に撮ると、緩やかでクセのあるボケ味が楽しめることで、少しアンダー露出気味のような写真に見えますし、それがとても叙情的にみえるのが、LOMO LC-Aの最大の魅力なのかなと。

      雪の日のLOMO LC-A写真の現像が上がってきたので、ご紹介します。

      自転車。トンネル効果がすごく出ています。


      背景が案外ボケますし、それが流れるのがLC-Aらしさ。


      適正露出になるまで、シャッターを開き続けます。固いところに置けば、夜撮りもラクラク。電車が筋になりました。



      軽いカメラなので地面すれすれショットとかは得意。雪の駅。ダイヤが乱れまくってましたね。



      これらは全部、コダックULTRA MAX400という普通のカラーネガを使っています。それでいて、この色も描写も独特の風合いになるというのはさすがな気が。改めて、少し物憂げな描写が欲しいときにLC-Aは良い選択だなあと感じました。
      2013.01.12 Saturday

      本年もよろしくお願いいたします!

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        本年もよろしくお願いいたします。

        年末年始、みなさまも
        たくさん写真をお撮りになったと思います。
        僕は1月1日は実家に帰り、1月3日からは関西にて写真好きにオススメのカフェの取材に奔走しておりました。年初からたくさん写真を撮る機会に恵まれて、るんるん気分であります。そして、2月末に発売を控えている「中判カメラの教科書(仮)」も作業中、その編集を通して、いろいろと感じることがありました。長文です。

        それは、「撮った写真のアウトプット」について。

        僕はみなさまご承知の通り、フィルムを使う方が好きです。でも、フィルム原理主義というわけではなく、デジタルやスマホを使った写真カルチャーにも興味がありますし、EOS大好きだし(1Dxが欲しい…)、シグマのアートラインとか興奮しますし(35mm F1.4は、たぶん買う)、新たな価値観が生まれ、それにより写真がすごく公平で身近なものになったという印象を持っています。昔は、やれ解像度がどうの、という点からフィルムが良いのか、デジタルが良いのかが考えられていたと思いますが、僕は「アウトプットが何か」が一番重要な気がしています。

        僕は取材時、フルサイズ機とフィルムカメラを持って行くようにしています。雑誌やウェブで使う分には、時間とコスト的にもデジタルなのですが、それを写真ペーパーにプリントするとなると、どうあがいても質感、立体感、空気感、全ての面でフィルムが圧倒してきます。レンズはデジもフィルムも共用ですから、素直にフィルムとプリントのパワーです。僕がレタッチなどがヘタだからかもしれません。L判の小さなサイズでもその差はすぐに分かります。そもそも、レタッチなどが重要というのであれば、それはちょっと面倒だなと僕は思ってしまう性格…。フィルムを使って撮る→現像に出す→ワクワクして上がりを待つ→プリントってやっぱいい→ほら、いい写真でしょ? という流れの方がずっとシンプル。「キレイな写真」の定義は人それぞれですから、隅々まで緻密に解像した写真をキレイと思う方もいれば、粒子があり階調が滑らかな写真をキレイという方もいます。僕らは後者。そんな価値観であれば、素直にフィルムで撮れば済みますよね。

        というわけで、僕はプリントすることが最終目的地の場合は、絶対にフィルムを使おうと思っています。あ、でも、印刷がものすごく美しい雑誌などであれば、フィルムで撮った質感は再現されますし、写真にこだわる雑誌がいまだにフィルムで撮るという選択をするのは素晴らしいことだと思っています。実際に、フィルムで撮るということが、一種のフィルター的な捉えられ方をしてきているという言葉を聞き、なるほどなあと思ったりしました。

        そして、人が写っている写真は、後日焼き増しをしてお渡しするようにしています。僕も多くの写真好きの方から、「前に撮ったときの写真です!」と、再会する時にいただくことが多く、その時は、いつも「ああ、今日の再会に合わせて用意してくださったんだなあ」と感激します。

        現在、「中判カメラの教科書」の編集に入っていますが、中判カメラを気軽に使えることができる時代は素晴らしいと思っている一方、気軽すぎて中判カメラは高画質のフィルムカメラ、という点が少し薄まっている気がしていて、その高画質を最大限に味わうため、プリントをするというところまでがワンセットで、そこに楽しさがある!ということも重視した内容にしたいなと考えています。

        以下、愚痴(笑)。いや、核心かも。いつも言っていますが、プロフォトグラファーさんが仕事でフィルムを使える場が限られてしまい、我々一般層の消費も減少し続けている今、フィルムやフィルムカメラは、メーカー内では全く影が薄い存在となっていますよね…。でも、商品は今なお存在しているわけですし、無くなって欲しくないと思っている人もいるし、メーカーの中にもフィルムを愛している人はたくさんいるわけですから、大きなものに飲み込まれて、フィルムを「過去の物」と言って欲しくないのです。フィルム好きが声を上げないと何も起こりようがなくなった今だからこそ、写真好きの皆様は、うざいなあと思われても、色んなところで「フィルムいいっすよ」と言い続けましょう! さっそうとフィルムカメラを使い、うわあ、フィルムを使うって素敵なことなんだなあと、人柱、いや人間広告になりましょう(笑)。

        ということで、本年もよろしくお願いいたします。


        いただいた写真たち。みなさん、どうもありがとう。

        けっちゃんさんにいただいた白黒写真。ワールドポーターズ屋上での男たちの楽しげな談笑。


        モノグラムのミヤモトタクヤさんにいただいたチェキ発表会での写真。


        フォトグラファーの中村美鶴さんにいただいた、飲み中の写真。写真家・平間至さん、東京カラー工芸社の小野ヨシ子さん、そして大笑い中で酷い顔の僕。


        ポパイカメラさんには、わざわざリングアルバムにしたものをいただきました。その中から、石川専務との2ショット。


        これは僕が撮った写真。今年のお正月の関西取材で合流した写真家の熊谷直子さんとon and onの佐野さん、水関さん。焼き増しをしなければ。


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