2014.07.18 Friday
「カメラマガジン 2014.8」「写ガール Vol.21」掲載のお知らせ
7月19日発売、雑誌「カメラマガジン 2014.8」「写ガール Vol.21」に参加しております。今回は別のプロジェクトがあり少しだけの参加となりましたが、よろしくお願いいたします!
「カメラマガジン 2014.8」は「夏カメラ」の特集。snap!鈴木は、高倍率ズームを搭載したレンズ一体型の「ブリッジタイプカメラ」を使い、秩父を散策するという企画を担当しました。
こちらが使用しているFUJIFILM FinePix S1。35mm判相当で、24mm〜1200mmという高倍率ズームを搭載しています。
秩父ロケは梅雨の真っ最中。大気はとても不安定で、山の方に向かった途端に黒い雲が広がってきたために駅へと逆戻り。これが大正解で、配水管のフタから水が流れ出すほどのスコールに見舞われました。名物のわらじカツ、美味でした! しかし、帰りのレッドアロー号が運休か走るのかが出発ぎりぎりまで決まらず焦りました。そのくらいすごい雨だったのです。S1で撮った豪雨がこちら(笑)。
「写ガール Vol.21」は「カメラと共に旅をせよ!」が大特集。「カメラマガジン」といい、夏真っ盛りの内容ですね。僕は大特集ではなく、広角レンズ特集内のリコーGR開発者インタビューを担当しています。GRと言えば伝統の28mmレンズ。その理念、28mmで撮る楽しさ、などをお聞きしています。
最近、僕は広角が好きです。「状況も写す」という点に楽しさを感じていて、ポートレートなども広角で撮る、というのが好みだったりします。ひとくちに広角と言ってもさまざまな画角がありますが、なぜ28mmか、という点がお伺いできたのは、とても楽しかったです。
以上になります。
よろしくお願いいたします!
2014.07.18 Friday
ハーフカメラ「PEN EE-3」で遊ぶ
通常の35mmフィルムカメラ1コマ24×36mmの半分のサイズ、24×18mmが1コマのハーフサイズカメラ。36枚撮りのフィルムで倍の72枚撮れること、カメラがとても小さくかわいらしいことなどで、一時期とても人気がありました。中でも人気が高かったのが、ハーフカメラで唯一の一眼レフ「OLYMPUS PEN-F」、シャッターを切るだけで撮ることができる「OLYMPUS PEN EE」シリーズです。72コマを撮りきるのは時間がかかったり、72コマ分のプリントが案外高価だったりと、フィルム代の面では経済的ではありますが、実際にはさほど安いからハーフ、というのは違うかなと思いますが、ハーフならではの楽しさがあるなあと思います。
最近、PEN EE-3を久々にお借りしました。うーん、使うかなあと思っていたのですが、72枚撮れて、ピント合わせも露出も自動で撮れるというのは、デジカメでAFを使って気楽に撮る行為とは全く気分が違う感覚で、非常にモチベーションが上がることに気付きました。そして、1コマ単独でプリントしてもいいですし、2コマを1組にしてプリントするということもでき、街をブラブラしていても、「あ、これとこれを組にしよう」というような気持ちになり、撮影が進むのです。
使っていないハーフカメラがあるという方もいると思います。そして、中古店ではPEN EE-3であれば数千円で購入できるという安さも魅力。いまいちど、ハーフカメラを楽しんでみてはいかがでしょう。
ちなみに、EEシリーズを購入する際は、露出計がちゃんと作動しているかを確認したいです。明るいところ、暗いところ、手をレンズの前にかざして絞り羽根が閉じたり開いたりしているか、そして、手ブレする暗さになると、ファインダーに赤い警告色が表示されてシャッターロックされます。これが正常に作動しているかも見ておきたいです。PEN EEシリーズは、自動露出・ピント合わせ不要のEE、EE-2、EE-3、自動露出・ピントをゾーンフォーカスで合わせられるEES、EES-2、フラッシュも付いたEFなどがあります。
こちらがPEN EE-3。面倒なのでパス抜きしてないです。
カメラを普通に構えると、縦の写真になります。
そして、こちらが2コマを1組にしたもの。写真店によっては、2コマを1枚にしたプリントを受け付けてくれます。組写真にするとおもしろいです。
2014.07.17 Thursday
安価なライカレンズ、ズマール愛
今日はライカについて書きます。ここのところ、ライカに良く触れるなあ、と思われるかもしれません。たしかに触れています。でも、断じてお金に余裕ができたとかではないというのが悲しいところ(笑)。ライカはなんで良い?と聞かれることも多いですし、僕自身も良くライカをお好きな人に聞きます。写真の世界の話しなので、自分が納得していればいいことですが、高いお金を払うわけですから、その「納得」をちゃんとしたいよなあと。そして、最近になってやっと「ライカだから」だけじゃなくて、素直に「使いたい」と思えるようになったんですね。
いろいろな写真家さんに聞いた、ライカの魅力をいくつか挙げますね。
・プリントしたときに良さはわかる
・そこに「ある」という写真が撮れる
・解像度が高い
・レンズに個性がある
・クセのあるレンズも多い
・35mmを作ったことへの敬意
・静寂なシャッター音
・耐久性と作りの良さ
・被写体と向き合うときの気持ちが変わる
・被写体が良い表情をしてくれる
・値崩れしない。買うことにロマンがある
・レンジファインダー特有の大ざっぱなフレーミング
ザッと思い出すと、このような感じでしょうか。それぞれ魅力的なわけですが、経済的なこともあれば、普段撮っている被写体が何かにもよって、ライカに対する感じ方は違うかなって思います。僕はデジタルの仕事が増えたことで、より一層、フィルムで撮る、ライカで撮る、ということを意識するようになってきました。精神論とかは正直どうでもよいタイプなのですが、ここまでデジタル優勢になると、どこかで「なんで写真を撮るの?」とか、「被写体に対してどう思っている?」とか、そういう忘れがちなことを思い出させてくれる存在って大切だと思うのです。僕の場合、初めて手にしたときは漠然と「なんか持ってないとなあ」という感じでしたが、取材や平間至さんのワークショップを通して「被写体と向き合うときの気持ちが変わる」ということに感銘を受けました。今は、それに加えて描写の面でもいいなあと思えるようになったことが個人的にも嬉しいという状況です。
それは、ズマール5cm/f2というレンズを購入したことがきっかけです。ズマールは下世話な話しですが2万円ほどで入手。逆光には弱過ぎ、開放ではソフトすぎるというクセの強いレンズです。クセ大好きな僕は、クセ玉と言われるものはそこそこ手にしてきましたが、それらとはやっぱり違うのです。何が違うかというと、ソフトな中にも緻密さがあって、ピントがあっているところは繊細に描写されているところ。逆光性能は酷いですが、それでも芯はあるなって感じたんです。話しが思いっきり矛盾しますが、デジタルに付けて撮っていても、もの凄く楽しい(笑)。フィルムで撮り、白黒プリントをすると、逆光や開放では色が出ないという弱点がなくなり、これまた深みがあって素晴らしく…。クセありき、はなんだか逃げてる感があって嫌だったりするじゃないですか。それがライカレンズというだけで、なんか許される気がする、というのは素晴らしいことです(笑)。そこかよ!結局は!という感もありますが、それは僕の趣味志向ということで。あ、でも、ズマロンというしっかり写るものも、プリントワークメインにした撮影には使うつもりで買いました。
僕は中判をはじめ高画質も好きだし、ロモも好き。X-T1にも惚れ込んでいます。同時に、カメラ&レンズ頼み・スペック頼みからは脱却したいし、止まらない物欲にも抵抗したい気持ちもあります(笑)。もし似た志向だなあという方がいらっしゃいましたら、ズマールに手を出してみていただきたいです。僕は一石五鳥くらいでした。
ちなみに、前回のエントリーでライカM4をオーバーホールに出したと書きましたが、ここでそこそこのお値段で買える別のライカMマウント機を買おう、という欲はぐっと抑えました。きっと、非ライカ製のもの、露出計やAE付きを買っちゃうと思ったからです。帰還した暁には、またフィルム&フルマニュアルで撮っていきたいなって思っています。そして、写真家さんが語って下さったライカの魅力が、もっとストンと心に入ってくるようになりたいなと思っています。実体験の有無で言葉を捉える感度は変わりますからね。プリントもがんばらなければ。
summar 5cm/f2
FUJIFILM X-T
2014.07.13 Sunday
近況報告。最近のフィルム写真の個人的嗜好
すっかりブログ更新が滞っておりました。
仕事はちゃんとやっております(笑)。ムック「20世紀★カメラ」、ムック「X-T1&X Seires パーフェクトブック」などを作りました。そして、ただいま3冊のムックが同時進行中。「カメラマガジン」「写ガール」「カメラライフ」「自転車日和」などには引き続き参加中。今月19日、20日発売の雑誌類でも企画担当しておりますので、よろしくお願いいたします!
さてさて、仕事面ではデジタル系の比率が上がってきている昨今。フィルムはもちろん使い続けております。
マイブーム1 ライカです。これは「カメラマガジン」のライカ特集で、宮原夢画さんや瀬尾浩司さんなどにインタビューさせていただき影響されました。レンズに重きを置くタイプの僕は、ライカM4を所有しておきながらも、ヘキサーRFという、自動巻き上げ&絞り優先AE付きのライカMマウント機を使ってきました。でも、撮る心構えや被写体への敬意などという点から、今後は面倒でもライカM4を使っていきたいなと。なので、M4をオーバーホールへと旅立たせました。戻ってくるのがとても楽しみです。これでまた何年も安心して使えます。機械式カメラの醍醐味ですね。
Leica M4・Summar 5cm/f2・Neopan400
マイブーム2 恐ろしいほど久々に使ったPEN EE-3です。オリンパスのハーフカメラは名機として知られていますが、ずっと使い続けているという人は少ない気がしています。僕もPEN-Fなどを楽しんだ時期はあったものの、画面が半分のため画質がいまいち、72枚撮りきるのは時間がかかる、プリントをするとお金がなかなか、などの理由からすっかりご無沙汰しておりました。現在、白黒フィルムは長巻きのものを自分で巻くことで少し出費を抑え、現像は自家現像、いったんフィルムスキャン、気に入った写真はプリント、という手順を取り入れたんですが、時期同じく、PEN EE-3をお借りしまして、この手法はハーフにもすごく向くなと思い、普段持ち歩きに使ってみることにしたのです。2コマを1枚にして組写真にしてみたり、楽しみ方もハーフならでは。
OLYMPUS PEN EE-3・Ilford HP5
マイブーム3 クロスプロセス? レッドスケールフィルム? みたいな発色のリバーサルフィルム「Rollei Digibase CR200」です。プロラボにてリバーサルフィルムの処理E-6で現像をしても色転びをします。夕景のようです。リバーサルフィルムなではの、撮ったときに全てが決するという楽しさに加えて、ポエティックな描写が得られるというのは、面倒くさがり屋の僕にはずっぽりのフィルム。数ヶ月前から使っていますが、飽きるのではなく、個人的には定番として君臨しております。
Canon EOS-1n・TOPCOR 58mm/f1.4・Rollei Digibase CR200
マイブーム4 中判カメラ×リバーサルフィルム。僕はフィルムスキャンがすんごい苦手です。でも、フィルム面積が大きくて、ネガのように反転させないでもよいリバーサルフィルムだと、案外キレイなフィルムスキャンができるのです。プリントを最初からすればいいんですけどね。でも、データ化しての取り回しも必要。あと、先に触れたリバーサルを使う楽しさもあるので、この組み合わせは続けていこうと思っています。
FUJIFILM GF670・PROVIA 100F
以上、近況報告でした。本格的な夏も間近。今年もいろんなカメラ、レンズ、フィルムで夏を残していきたいなあと思っています。みなさまも、フィルムカメラをお供に楽しい夏を!
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