2015.03.31 Tuesday
photolabo hibi×on and on×レンズの時間、フィルムコンパクトカメラ撮影ワークショップのご報告
3月29日(日)、photolabo hibi×on and on×レンズの時間、フィルムコンパクトカメラ撮影ワークショップが京都にて開催されました! 参加してくださった皆様、本当にどうもありがとうございます。
開催日はあいにくの雨模様。しかし、桜が咲き始めている鴨川沿い、平安神宮付近をのんびりと散策することができました。撮影後はphotolabo hibiさんにて即現像&プリント。撮った写真はみなで見せ合い、フィルムコンパクトで撮る楽しさを共有できたことことだけでなく、それぞれの視点で撮られた写真を見るという、写真表現としての楽しさも味わえました。
今回は、マイカメラ持参という方が多く、「ワークショップ」というよりも撮影会&懇親会という感じだったかなって思っています。集合したカメラはすごくおもしろかったです。ミノルタTC-1、キヤノネットQL17、京セラT Proof、ナチュラクラシカetc.。これからもこのような活動は続けていき、フィルム写真好きの皆様と交流できればいいなって思っております! その際はよろしくお願いします!
さて、snap!鈴木はヤシカエレクトロ35で撮影してまいりました。フィルムコンパクトカメラというのは少し大きめの機種ですが、レンズ一体式の手巻きカメラの中には一眼レフ並みの描写をするものがあり、そのような機種も個人的にはとても価値があると思っています。同時に、AFのフィルムコンパクトは、格安&手軽で、気軽な撮影にはもってこいで、もっと注目されてもいい存在だと思っています。ということで、まずはWS中にヤシカエレクト35で撮った写真をアップいたしますが、京都に持っていっていたクラッセなどAFコンパクトカメラで撮った写真も後日アップしてみますね。
現像はphotolabo hibiさんの手によるもの。フィルムはKodak ULTRAMAX400を使っています。京都周辺のみなさま、ぜひぜひhibiさんプリントをご体験ください! そして中古市場ではなかなか見つからないAFフィルムコンパクトたち。「レンズの時間」掲載モデルはon and onさんのウェブショップなどで販売しておりますので、こちらもチェックを!
2015.03.24 Tuesday
続・LOMO LC-A搭載、MINITAR1 32mmF2.8 Eマウント改造レンズ、インプレッション。クセ玉も青ざめるグルグル&トンネル効果
「レンズの時間」でご紹介した、ロシア、東ドイツレンズ専門店「King-2」さんとのコラボレート商品、LOMO LC-A搭載、MINITAR1 32mmF2.8 Eマウント改造レンズ。LOMO LC-Aのレンズといえば、トンネル効果が強めに出て、背景ボケが流れて、という味のある写りで有名ですが、Eマウント改造をしたレンズも、やはりその特徴は大きく出ています。
誌面での紹介時にも使いましたが、この改造レンズを使って再び撮影する時間が取れましたので、感想を書いてみたいと思います。
えー、大勢には影響ないので書いちゃいますが、誌面制作時はプロトタイプを使用していたのと、えー、少しフォーカスレバーの操作を誤りまして、最短撮影距離めいっぱいまで寄った写真を撮っていませんでした。最短撮影距離は約50cm。この距離から撮ってみると、素晴らしいほどにLC-Aらしい特徴が出ました。
今回はほとんど最短撮影距離付近からの撮影。背景までの距離と背景の絵柄をそれなりに考えれば、いわゆる「ぐるぐるボケ」が凄いと言われる「クセ玉」も真っ青のボケ味が楽しめます。トンネル効果もかなりのもの。撮影はフルサイズのソニーα7で行っていて、同じEマウントのAPS-Cセンサーサイズ機で撮ると、きっとここまでのトンネル効果は出ないと思い割れます。
写真は粒子乗せ&コントラスト調整をして、ちょっとだけ濃厚なフィルムテイストにしています。でも周辺光量はいじっていません。正直、LC-A写真そのものですね。あ、ここで重要なことがひとつ。このEマウント改造レンズは、完全ジャンクのLC-Aを使っています。LC-Aは電子シャッターのカメラなので、壊れると修理できないものもあり、それをリサイクルしています。フィルムでちゃんと撮れるのにレンズを引っこ抜くみたいなことは、さすがにフィルム好きとしては、えー、という感じがありますので。
現在、King-2さんでは数本の在庫あります。ご興味ある方はぜひ。
見た目はこんな感じです。
2015.03.05 Thursday
山本春花 写真展「乙女グラフィー展」のおしらせ
「レンズの時間」の特集「かわいいフィルムコンパクトカメラでいこう!」のイメージカットや作例、オリンパスPEN EE-3を使ったギャラリーなどでご協力いただいた、山本春花さんの個展「乙女グラフィー展」が、2015年4月14日(火)〜4月19日(日)にサイト青山A室にて開催されます。
ウェブにて、これまでに10名以上の人気読者モデルのポートレートシリーズを発表していきている山本さん。撮影は全てフィルムカメラで行っており、またキメキメのポートレートではなく、「素顔」や「動き」などを重視したスタイルもとても楽しげなシリーズです。「乙女グラフィー展」では、ウェブで発表したシリーズのアザーカットと新撮で構成されており、展示方法もとてもユニークなものになるそう。ぜひ、足を運んでみてください。
山本春花さんは、snap!で作る雑誌・書籍にエディター(時にフォトグラファー、時にモデルとしても)としても参加しています。「レンズの時間」の作例撮影も共に行動することは多く、スタッフサイドという認識があったため、当初は山本さんのギャラリーを誌面に作る予定はありませんでした。ところが編集作業が佳境の頃、ペンEE-3で「乙女グラフィー」の作品撮りをしてきたアガリを見せていただいたんですね。そこには、僕では決して撮ることができない、軽やかさと楽しげな雰囲気、そしてとてもかわらしい女性の満面の笑顔が写真に収められており、フィルムコンパクト特集で欲しかった世界観はこれだ!と興奮し、すぐにきちんとギャラリーとしてページを取らせて欲しいと依頼したことを思い出します。
読者モデルさんを主人公にした素顔と笑顔いっぱいのポートレートシリーズ、というだけで、充分にシリーズの特徴はあると思います。でも、写真・カメラの刊行物を生業としている身からすると、それらが枚数の制限はあり、撮影時にはアガリも見ることができないフィルム一眼レフ、フィルムコンパクト、ハーフカメラなどを使い撮られていることもとても重要で、きっとこういう展示を機にフィルムを使いたい、と思ってくださる方も出てくると思うのです。写真誌で訴求するのとはまったく違います。
このブログで「乙女グラフィー展」を知ったという方は、きっと写真にご興味がある方だと思います。足をお運びの際には、ぜひフィルム写真の風合いも感じてきていただきたいです!
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