2019.12.18 Wednesday

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    2016.02.18 Thursday

    「レンズの時間 Vol.2」編集雑感3。「紹介レンズ中、最安値のレンズだってこんなに優秀なのだ!」

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    「レンズの時間 Vol.2」では、50mmF2という控えめなスペックのレンズも数多く紹介しています。開放F値がF2に抑えられているため、もちろん開放F1.4のレンズなどと比べると被写界深度の浅さに差があります。その代わりに中古相場はがぜん安いのが特長です。デジタルカメラをはじめるとき、たぶんキットになっているズームレンズも買われた方は多いはず。そのようなレンズと比べれば段違いにボケは楽しめますし、オールドレンズをMFで使うという新鮮な楽しさが手軽にゲットできるのではないでしょうか。

    そういう入り口としてはもちろん、持ち運びが苦にならない軽さと小ささは魅力的です。だって、撮らないことにははじまらないのが写真。気を遣って持ち歩くのを控えたり、重さに負けてしまっていては写真は撮れませんよね。

    たぶん、「レンズの時間 Vol.2」でご紹介しているレンズの最安値は、この50mmF2コーナーのものたち。状態によってもちろん中古価格は変わりますが、キヤノンのNFD50mmF2が販売価格では一番低かったと思います。

    こちらがNFD50mmF2。


    そして撮った写真たちはこちら。






    充分に良いと思いませんか? たしかにコレクション的な価値はないですし、クセというクセはないですが、それよりもガシガシと使ってたくさん写真を撮る方が勝るはずであります。少し手前味噌ですが、そういう国産リーズナブルレンズも分け隔て無く紹介するのが「レンズの時間」のコンセプトのひとつ。いや、単にそういうレンズがsnap!的に好きだというのは大きいです(笑)。他にも、ヤシカML、ニッコール、smcペンタックスなどの50mmF2も紹介しています。

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    2016.02.15 Monday

    「レンズの時間 Vol.2」編集雑感2。「傷ものレンズがやってきた。そのレンズだけの固有の描写にハマる」

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      「レンズの時間 Vol.2」を編集している最中、編集で繋がりのある某メーカー様に修理をお願いしたい、と友人から頼まれた。しかし、そのやり取りの過程でいろいろなことが起こり、最終的に僕の手元に後玉に傷があるGビオゴン28mmF2.8がなぜか残った。敢えて傷がついたレンズを買うことは確かにないけれど、こうやって僕の手元に残ったのは何かの縁と思い、いまや中古価格帯が崩れているコンタックスG1を買い足し、このGビオゴン28mmF2.8を使うことにした。

      これがすごい。開放では被写体が発光しているかのような描写をするのだ。レンズの個性を超えた、この1本だけの固有の描写。すっかりこれが気に入ってしまい、ファーストチョイスとして持ち歩いている。

      「レンズの時間 Vol.2」で紹介してるオールドレンズたちも、きっと経年変化によりそう写っているだけだというものもあるはずだ。インタビューに登場してくださった熊谷聖司さんは、同じニッコール50mmの「滲み」を撮り比べて、使用するレンズを決めたそう。何十年も前のレンズなのだから、個体差はどうしても出てくる。美品だけを追い求めるのではなく、気に入った描写のレンズと出会いたいものだし、お気に入りの描写はこれ、と言えるようになりたいものだなと感じた。







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      2016.02.12 Friday

      「レンズの時間 Vol.2」編集雑感。「OMズイコー50mmF1.4初期型、すげえいい!」

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        ただいま発売中の「レンズの時間 Vol.2」。ここで紹介しているレンズ約150本は、snap!が実際に撮影をおこなっています。作例をお借りすれば、もっと素晴らしい写真を掲載することができたと思いますが、「使用感」は得ることができません。ですから、とにかく自分の手で撮ることを心掛けました。

        僕は理系ではありませんので、レンズの描写とレンズ構成の関係性などを理論的に語るという感じではありませんが、自分の手で撮っていると、徐々にレンズの特性というものが判断できてきます。それを言葉にするのは難しいことですし、根底にsnap!の価値観があるので賛否あるとは思いますが、自分で撮って自分で感じたことを書いているわけですから、それなりに一定の基準は生まれていると思っています。

        誌面では星取り表を付けたりなどはしていませんが、正直「これすごいんです!」と声を大にして言いたいレンズもあったり。これは僕がそのレンズに対するイメージを変に持っていたことによるギャップもあるでしょう。だからとても私的ですが、今回思いっきり気に入ったレンズを紹介したいと思います。

        それは「OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4(初期シルバーのフィルター枠)」です! フィルムカメラに付けて何度も使ったことがあるレンズでしたが、ごめんなさい、僕はオリンパスのボディとかがどうも性に合わなくて、ちょっと避けていたレンズだったりします。しかし、今回ソニーα7IIに付けてみたところ、もうEVFを覗いた瞬間にその個性的な描写に震え、興奮しながら撮影をしました。フィルム一眼レフで撮っていたときはそこまで個性は感じなかったのですが、美しい輪郭くっきり傾向のボケ、虹色のハレーション、ハイライトの滲みなどが素晴らしく、中古価格は1万円前後程度ですが、もう大注目されるべきレンズだと感じました。デジタルとの相性が良いのかもしれませんね。僕は純正フードも購入し、大切にしております。

        こちらがG.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4。とっても見つけやすいレンズです。マウントはOMマウント。ミラーレス一眼はもちろん、EOSなどにもアダプターで装着できます。



        ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4で撮った写真たちです。
        グルグルボケ傾向はとても少なく、その代わりに輪郭くっきりの玉ボケ傾向です。絞り開放では発色は淡くなり、周辺光量もドスンと落ちます。オールドレンズの醍醐味ですね。







        イメージって怖いものですね。こんなにズイコーがおもしろかったとは!「レンズの時間 Vol.2」では「アトムレンズ」コーナーに掲載しております。


        2016.02.08 Monday

        格安アクセサリー「ズームクローズアップレンズ」の滲みとグルグルボケにハマる

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          僕はちょっと疲れたりすると、中古カメラ店に行ったりします。悲しいかな、レンズをぽんぽんと買えるような人間ではないので、ジャンクがごちゃっと入った箱を漁るったり。よく動作チェックされていないフィルムコンパクトカメラ(ヘタすりゃ100円とか)を、まあお菓子買ったと思えばいいか、と買ってくるのですが、ときに買ってよかった!と興奮するジャンクと出会うこともあります。今回紹介する「ズームクローズアップレンズ」もまさにそうでした。クローズアップフィルターは有名ですが、これはにズーム機能も付いているもので、フィルターと言うにはかなり大きな代物です。僕が買ったのはフィルター枠が52mm径のものになら何でも付くやつ。「レンズの時間 Vol.2」のマクロレンズコーナーのネタになるかもしれないと思って購入しました。

          結論から言いますと、すんげえドリーミーな描写。ヤシノン50mmF1.7というレンズに付けてみたのですが、ソフトフォーカス的な滲みが現れ、グルグルボケもドカンと発生します。レンズの高性能さを損なっているわけで、まあ寄れればいいだろうという簡易的商品だと思いますが、クセが大好きな人にとっては素晴らしいアイテムでしょう。「レンズの時間 Vol.2」にも掲載しておりますが別カットをご紹介します。

          こちらがズームクローズアップレンズ。ケンコー製です。フィルター枠はきっとさまざまなものがあるはず。お使いのレンズのフィルター径に合う物を探したり、ステップアップ、ステップダウンリングなどを使い、装着してみてはどうでしょう。ジャンク箱とかで見つかるかと思います!



          ズームクローズアップレンズで撮った写真たち。






          「レンズの時間 Vol.2」NOW ON SALE!


          2016.02.03 Wednesday

          「レンズの時間 Vol.2」、ライカLマウントレンズ11本絞り開放撮り比べやってます

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            現在発売中の「レンズの時間 Vol.2」、ライカLマウントレンズ11本絞り開放撮り比べやってます。

            前号では一眼レフ用50mmF1.4、85mmF1.4、50mmF1.2などの撮り比べをおこないましたが、今回はあまり情報がないライカLマウントの標準レンズでの撮り比べを実施。正直、ある程度完成された時代の一眼レフ用レンズは差が微少だったりするのですが、ライカLマウントの場合は、戦前戦後期製造の古いレンズのため、もうピント面やらボケ味やらに大きな差が出ております。ライカLマウントレンズのご購入を検討の際には、ぜひ参考にしていただきたいです。

            こちらは「CHIYODA KOGAKU SUPER ROKKOR 5cmF1.8」で撮った1枚。ポーズは違いますが、背景に木々の点光源が出るシーンで撮り比べしています。SUPER ROKKORもわずかにグルグル傾向ですね。



            amazon「レンズの時間 Vol.2」


            2016.02.02 Tuesday

            「レンズの時間 Vol.2」、掲載最高値レンズ「ANGENIEUX PARIS TYPE S21 50mmF1.5」のサブカット

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              「レンズの時間」は、手が届く価格帯のレンズをメインに掲載しておりますが、そこは雑誌という性格上、情報という側面もちゃんとしなければと考え、今回はプレミアム価格の大口径レンズも取り上げています。snap!鈴木の懐具合からすると、一生縁のないプレミアムレンズたちですが、タッグを組んでおります極楽堂様のご厚意で、僕も撮影する機会を得ました。ニッコールの高級標準レンズ「ノクトニッコール」、限定プラナー「プラナー55mmF1.2」、ズノー5cmF1.1などなど。もう、持ち歩くのが恐ろしかったです。

              そして、おそらく掲載最高値レンズは、「ANGENIEUX PARIS TYPE S21 50mmF1.5」というM42マウントのレンズ。三桁です…。いやあ、すごい。それでいて超絶グルグルボケ&滲みレンズという点もすごい。レンズの価値っておもしろいものですね。


              「ANGENIEUX PARIS TYPE S21 50mmF1.5」の誌面未掲載カットです。





              amazon「レンズの時間 Vol.2」


              2016.02.01 Monday

              「レンズの時間 Vol.2」、ロモグラフィーの新レンズ「The New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens」最速レビューしています

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                発売中の「レンズの時間 Vol.2」にて、今年6月発売予定のロモグラフィー新レンズ「The New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens」を最速レビューしています!

                85mmバージョンのペッツバルは大人気ですが、今回の58mmF1.9バージョンには驚きの「ボケ調整リング」が搭載されており、グルグルボケ加減を調整できてしまいます。ボケレベルは7段階で調整可能。その描写比較などを掲載しているほか、いち早く「The New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens」を手にした世界のフォトグラファーの作品&インプレッション、ロモグラフィープレジデントであるマティアスさんと商品開発担当であり、マティアスさんの奥様であるサリーさんのインタビューを掲載しています。ぜひ見ていただけると幸いです!


                「The New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens」
                商品詳細はこちら。

                フィルムのEOSで撮影した「The New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens」の写真はこんな感じであります。




                amazon「レンズの時間 Vol.2」


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